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この記事は1日40分×3日(120分)でどこまで執筆できるか挑戦したチャレンジ結果です。
(アイキャッチや記事内画像は別途20分ほど)
そのため記事が未完成の場合もあります。
先日NETFLIXで「ブラッククラブ」という映画を観たので、そのあらすじや感想を紹介します。
ネタバレもありますので、十分に注意してくださいね。
ちなみにこの「ブラッククラブ」はNETFLIX映画。
ダイナミックな演出や斬新なストーリーが魅力的なNETFLIXが提供するオリジナル映画ですが、この作品でも随所にハッとさせられるシーンが盛り込まれています。
- 2022年3月公開
- 製作国スウェーデン
- 上映時間85分
- 監督:アダム・バーグ
- 出演:ノオミ・ラパス、アリエッテ・オフェイム、ダール・サリム
【NETFLIX映画】ブラック・クラブのあらすじと登場人物は?【ネタバレなし】

「ブラック・クラブ」というタイトルを聞いても、どのようなストーリーなのかピンと来ませんよね。
映画を見る前にどんなジャンルなのか知っておくことは重要です。
そこでこの章では公式サイトでの映画紹介以上にネタバレしないようにあらすじを紹介します。
(ちなみに公式であるNETFLIXの作品紹介ページはこちら)
がっつりしたネタバレは感想や考察に入っています。
あらすじ
突然始まった戦争により、引き裂かれてしまった母親と娘。
なぜ戦争が始まったのか、平和な世界はどこに行ってしまったのか…兵士として各地を転々としながら娘を探す母親に、手掛かりがもたらされる。
しかしそれは、過酷な作戦「ブラック・クラブ」を成功しなければ手に入らないものだった。
娘に出会うため、母親は暗い海を渡り始める…。
登場人物
この映画では、それほど登場人物は多くありません。
被っているキャラもいないため、どの人物が誰だったか…と混ざることもありません。
ただし、製作国がスウェーデンということで、聞き慣れない人名に「誰だっけ?」と思うことはありそうです。
映画の主要人物
- キャロリン・エド:主人公。「ブラック・クラブ」作戦のひとり。
- フォルスベリ大尉:「ブラック・クラブ」作戦の実行部隊指揮官。
- マリック:「ブラック・クラブ」作戦のひとり。
- カリミ下級伍長:「ブラック・クラブ」作戦のひとり。
- グランヴィック:「ブラック・クラブ」作戦のひとり。
- ニールンド中尉:エドをテッセナーイ基地まで連れていく。
- ラード大佐:テッセナーイ基地の司令官。
- ヴァニヤ:エドの娘。
ストーリーが進むにつれ、各登場人物の内面や心情がだんだんとわかり始めてきます。
その一方「どうしてこのキャラはこんな行動を…?」と疑問に思う点も増え、その理由を考えるのも楽しい作品です。
ブラック・クラブの感想【ネタバレあり】

このブラック・クラブはNETFLIXの公式サイトで「ダーク」と分類されています。
確かに思い返してみれば、笑えるシーンやホッとするやりとりはありませんでした。
希望や夢を語るシーンでも張り詰めた空気が伝わってきます。
希望を語っているけれど、それは叶わない…という雰囲気が随所に感じられるのです。
鬱々とした暗さの中にひとすじの光を見たいときには、ちょうど良い作品だと思いました。
母の愛は人類を滅ぼすほどに強い
端的に言うと、戦争を終結させるために選ばれた6人の兵士が化学兵器を持って敵地を進む物語です。
主人公エドは娘に会いたい一心で任務に挑みます。
しかし運んでいる荷物は「化学兵器」。
使えば人間だけでなく他動植物や環境も滅ぼすものです。
途中で判明した中身に、兵士一同は衝撃を受け「捨てよう」と決断し始めます。
エドはそんな彼らを振り切り、一人でも任務を遂行しようとします。
「娘がいる都市アーダー以外が滅びようが、構わない」という決意のもとで、です。

自分も娘がいますが…エドの考えには共感できないかな…
さらにその後、娘の居場所の件は嘘だったことが分かります。
すると今度は「アーダー基地以外に娘がいるなら、化学兵器の犠牲になってしまう」と、今度は兵器を奪う側に回り…
なんでしょうか。
主人公の行動が変わりすぎて…娘に会いたい母親の愛は人類を滅ぼすほどに強いんだな~と少し冷めた目で終わりました。
世間の感想やレビュー
ここでは筆者以外の感想やレビューを紹介します。
常に極限状態のなか、決死の任務遂行。全ては最愛の娘に会うため。敵に遭遇する恐怖の中凍った海の上をスケートで進み続けるというこれまでにない展開がハラハラドキドキを増幅させる。
ブラック・クラブのtomの映画レビュー・感想・評価 | Filmarks映画
昼夜を問わず氷湖をスケートで駆ける風景美はグッとくる。
ウユニ塩湖のように人や風景を反射する氷湖の美しさもいいし、音楽もあいまってビジュアルや雰囲気はなかなか。
その氷湖の上で展開される銃撃戦やいつ亀裂が入って割れるかもしれぬスリルなど、見所満載。
この時点でミリタリーアクションとしての及第点以上。ただし、内戦だの敵の全容だのの説明が少ないばかりか、当初の任務の目的を果たしてからの終盤の展開が蛇足なので、もったいなさが残る。
ブラック・クラブのなおきのネタバレレビュー・ 内容・結末 | Filmarks映画
せっかく北欧ならではの美しい風景を収めた映画なのに、終盤はそれとは関係ないセット丸出しの研究所でパワハラババアへの雪辱戦となるので、終わる潮時を誤った印象だ。
この映画は「なぜ戦争が始まったのか?」「敵は誰なのか?」が描かれず、戦争終結に向けて主人公たちがひたすら目的地に向かって進む物語です。
むしろ渦中の主人公たちでさえ「敵は誰なんだ?」と分かっておらず、疑心暗鬼になりながら進んでいきます。
そしてその謎はほとんど明かされずに映画は終わります。
そこに納得できるかできないか…というのも、この映画を評価するひとつの基準となりそうです。
ブラック・クラブの考察


この「ブラック・クラブ」では多くの謎があります。
そしてその答えはほとんどが解答を得られず、鑑賞後は少しヤキモキした気持ちになります。
ここではそんな
敵は誰?なんで戦っているの?
敵の正体は不明です。
私は途中までエイリアンと戦っているのだと思っていました。
(そのような映画を見た直後の鑑賞だったからかもしれません)
パッと見は人間同士で闘っているように見えましたが…このエイリアン説もあながちおかしくはないように感じています。
理由はいくつかあり…
- 化学兵器で味方ごと殲滅させる方法が取られたこと
- 極寒の地で暖も取らず、来るかどうかわからない場所で凍死した敵兵がいたこと
このふたつです。
エイリアンだとしたら、人間に寄生して動くような…そんな感じではないでしょうか?
ただ、多くの人命が失われているので、なんでもかんでも寄生するのではなく、時間差やルールが存在しそうですが…
作中の「希望」の意味とは?
端的に言うと、戦争を終結させるために選ばれた6人の兵士が化学兵器を持って敵地を進む物語です。
選ばれた基準は「氷の上をスケートで滑れるか」というものが一番でしたが、「最後まで希望を持ち続けられるか?」というのも選定基準だったように感じます。
兵士全員の夢や希望は語られませんでしたが、ある者は「店を開く」だったり、別の者は「恋人と結婚する」だったりしました。
主人公エドの場合は「娘と会うこと」。
仲間が一人ずつ希望を失い命を落としていく中で、エドとニールンド中尉は任務を遂行します。
(正確には、エドのみですが…)
しかしそこで分かったのは、希望とは言わば任務遂行のための「モチベーション」ということでした。
一般的には希望や夢は美しく、きれいなものとして扱われがちですが、この「ブラック・クラブ」では馬の鼻面に下げられた人参扱いとして描かれました。
この作品では、希望は「悪にもなり得る、利用され得るもの」と位置づけされているのが興味深かったです。
NETFLIX以外でブラック・クラブを見るには?


NETFLIXのオリジナル映画はNETFLIXでの配信専用のものが多く、他の配信サービスで見ることはできないことがほとんどです。
この「ブラック・クラブ」の配信状況も確認しましたが、現時点ではやはりNETFLIXでしか楽しめません。
しかし、例えNETFLIXオリジナル作品だったとしても、過去にDVDやブルーレイとして発売された作品もあります。



日本で制作された「ULTRAMAN」などはDVD化もされ、店舗やネットのDVDレンタルサービスでの取り扱いもあるようです。
ただ、この「ブラック・クラブ」は知名度や起用された俳優を考えると、DVD・ブルーレイ化はないのではないかな…と個人的に思います。